カソリング

生涯旅人、賀曽利隆の旅日記 60代編

アドレス日本一周 east[178]

投稿日:2014年2月19日

胸の痛みに日本一周を実感

神奈川←東京←千葉←茨城←福島←栃木←福島←栃木←福島←栃木←群馬←新潟
←群馬←長野←群馬←長野←群馬←埼玉←東京
2008年12月26日

 12月26日6時、水戸駅南口の「東横イン」を出発。夜明けの海を見たくて前夜同様、国道51号で大洗まで行った。砂浜にアドレスを止め、夜明けの海を眺めた。太平洋の水平線に朝日が昇るのを見届けると来た道を引き返し、水戸に戻った。
 水戸からは国道6号で東京へ。石岡を過ぎ、土浦で給油。リッター96円。今回の「日本一周」での最安値。土浦の「すき家」で「とん汁納豆定食」(410円)を食べると、いったん国道6号を離れ、霞ケ浦大橋まで行ってみる。橋の手前で関東最大の大湖、霞ケ浦を眺め、国道6号に戻った。
 土浦からは渋滞の連続。「坂東太郎」の利根川を渡り、茨城県から千葉県に入る。柏、松戸と大渋滞。スリムで小回りのきくアドレスなので、楽なスリ抜けには助けられた。
 江戸川を渡って千葉県から東京都に入り、11時30分、立石の「スズキ二輪」に到着。するとぼくを待ちかねていたかのように、中村社長にはレストラン「さと」に連れていっていただき、「牛すきうどん鍋定食」をご馳走になった。1999年の「50代編日本一周」のときには、大阪でご馳走になっている。ほんとうにありがとうございます。
 立石の「スズキ二輪」をあとにすると、国道6号で日本橋へ。その途中では宇都宮で出会った蘭さんに再会。SR400を走らせて来てくれたのだ。
 蘭さんと一緒に走り、15時、日本橋に到着。何人もの人たちが出迎えてくれた。師走の忙しい時期だというのに…。
 高校時代の同期生のマダムからは花束をもらった。
 二輪車新聞編集長の小川さんと副編集長の福原さん、『月刊オートバイ』の小松さん、『ミスターバイク』の後藤さん、昭文社の若林さん、大久保さんと、いつもお世話になっているみなさんが来てくれた。
 温泉めぐりの仲間のエースケさんも来てくれた。
 みなさんとしばしの歓談のあと、国道246号で伊勢原へ。多摩川を渡って神奈川県に入り、18時、伊勢原に到着。家に帰る前に鶴巻温泉「弘法の里湯」(入浴料800円)に寄っていく。大浴場と露天風呂にどっぷりとつかる。湯につかっていると、「東日本編」をほぼ走り終えることができたうれしさが胸にこみあげてくる。
 11月20日に東京・日本橋を出発したときは、この季節、ほんとうに走りきれるだろうか…という不安が大きかった。雪道、アイスバーンに相当やられるだろうと、覚悟はしていた。それが転倒は「北海道一周」の猿払での1回だけですんだ。といってもあのときの胸の痛みはつづき、「弘法の里湯」につかっていても、大きく息を吸ったりするとズキズキ痛んだ。しかしそれは、「日本一周」を実感させるもので、もうすでに好ましい痛みに変わっていた。
「弘法の里湯」から上がり、すぐ近くの我が家に戻ったのは19時。今度は我が家の風呂に入る。湯から上がると、妻とカンビールで「乾杯!」。何とも胸にしみるカンビールだった。

第37日目:水戸→伊勢原
2008年12月26日
走行距離:254キロ(合計9,564キロ)
費用:
ガソリン 281円
朝食 410円
ガソリン 545円
鶴巻温泉 800円
合計 2,036円
総計 390,446円


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大洗で見る夜明けの太平洋
「すき家」の朝食


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霞ケ浦の湖畔を行く
霞ケ浦にかかる霞ケ浦大橋


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利根川を渡って千葉県に入る
レストラン「さと」の昼食


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日本橋に到着!
出迎えてくれたみなさんと記念撮影


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